「日本精神」には、世界平和のヒントがある ー 一般社団法人日本精神復興促進会

安定的皇位継承について

令和3年の秋に衆議院総選挙が行われましたが、その選挙で争点にならなかった女系天皇の問題について改めて考えてみます。

近年、皇室を身近に感じる人の割合は増えていますが、それに伴って女性・女系天皇論を唱える人も増加の傾向にあります。

しかし、ここで重要な点を忘れてはなりません。それは「女性天皇」と「女系天皇」では意味が全く異なるということです。マスコミのアンケートなどでは、あえて「女性・女系天皇を容認」を一つの選択肢にし、問題の本質を分かりにくくしていることが多く見受けられます。

皇室典範には「皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する」とあります。

男系とは、父方をたどると歴代の天皇に、最終的に神武天皇に行き着きます。もし女系の天皇が即位したら、その時点で男系が途切れることになり、もはや天皇とはいえなくなるのです。

無礼を承知で分かりやすい例を挙げると、仮に愛子内親王殿下が即位されると女性天皇(男系)になるが、配偶者が皇族でない場合、そのお子さまが即位されるようなことになれば、その瞬間に「女系」となります。つまり、父方をたどっても天皇家の家系に行き着かないのです。

日本は建国以来、皇室を中心に発展してきました。このことは紀元前から2,600年以上も続く世界唯一の仕組みなのです。私たちの先代がずっと大切に守ってきたものを、自分たちの代で終止符を打つことにもなりかねない本件の重大性を、私たちは深く認識すべきではないでしょうか。